オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
隣の男子が立ち上がるだけでビクついてしまう私は
まだまだ直せる見込みはない。
でも大神くんにはお礼を言いたいな……。
全員の自己紹介が終わると、ちょうどよくチャイムが鳴り
ほっとして、肩の力が抜けた。
「ちょっと里絵、大丈夫だった?」
その様子を見てすぐにちーちゃんが来てくれる。
「うん、怖くて声震えちゃった
でもね!徐々に慣れてくようにするよ」
「本当に大丈夫?」
「うん、ありがとちーちゃんっ」
私がちーちゃんを追ってこの学校に入ったから心配してるのかもしれない。
あんまり心配かけないようにしなくちゃ!