オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


ジロっと私を見る。


「ずーっと女子高だったのに

男嫌いのアンタが急に共学って無理あるでしょ!

そりゃ、そんな状態にもなるわ!」


そんな状態……

それは


ちーちゃんの肩にぎゅっとしがみ付いて震えてる状態。


「だって、思ったより男子がいっぱいいて……っ」


はぁっと呆れるちーちゃんは


「ほら、とりあえず体育館行くよ」


そう言って私を体育館に連れて行く。


入学式の前に家に届いたクラス表でちーちゃんと同じクラスだということが分かり


この嬉しい気持ちのまま、男嫌いも克服だ〜なんて呑気なこと考えてたけど


そんな簡単にはいかなかった。


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