オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
ダンー!!!
その音とともに、男が私から離れた。
「面白い事してるんだね、キミ
僕も入れてくれないかな?」
お、大神くん……!?
私の事を助けてくれたのは大神くんで
彼は私を抱きしめた男を蹴りあげた。
そして、床に倒れこんでいる彼は言う。
「何すんだよ、ってお前、完璧な大神くんじゃねぇかよ」
「帰ろう、赤月さん」
そんな彼を無視して、大神くんは歩きだす
私も慌てて大神くんについて行くけれど
「おい、待てよ」
床に倒れていた彼は起き上がって言った。