実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

『…手伝いますよ。』



そう言った俺に純さんは少しびっくりした様子だったけど…



『…悪いな…頼むよ。』



って笑った。




ずっと純さんには負けたくなかったのに…今は、ハルちゃんの好きな人が純さんで良かったって気がする。



やっぱり、俺も純さんが好きだ。




この人…なぜか嫌いになれなかった…。



一時は純さんさえいなければ…なんて考えていたけど…



でもそう思いきれなかった自分がいた…。




大学は違うのにも関わらず、後からこのアパートに越してきた俺を可愛がってくれた…。


ハルちゃんを取り合わなければ、こんな風に殴ることもなかったんだから…


俺にとっては、やっぱり頼れる先輩であり…アニキだった。



ハルちゃんの想い人が、純さんで良かった…。



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