彼は美しく私を惑わす

血色のいい肌をピンクに染め、ほっぺたをぷっくりする姿。
彼女は、将来次々に男を泣かせていくんだろうな。
俺が「わかった」
っていったら、こいつなんていーやがったか、
『ほんと?りっくんだいすき←』
と満面の笑顔で、俺をみる。

「ああ、俺も」
と言いそうになる。

彼女は、幼いときから、美しかった。

俺にとっても、みんなにとっても、
お姫さまで、天使であったんだ。
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