鬼主
街から出て、しばらく歩けば森へと辿り着いた

この世界には、人と魔族が共存して生きている

しかし、共存というのは魔族の中でも知力の高い鬼だけであって、他は自由気ままに暮らし、時には共食いや人を食らおうとするときもある

しかし、人は魔族に比べ圧倒的に劣るため、鬼によって守られてきたが鬼には鬼器(きき)という武器になる力が備わっていた

それを知った者は魔族と渡り合うため、使おうとしたが、大抵のものは鬼器に触れた瞬間に生命力をすべて奪い取られ死んでしまったがごく少数の人のみ鬼器に触れ、その力を使うことができた

人々は鬼器を使う者を鬼主(きしゅ)と呼んだ
< 2 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop