マンガみたいな事が起きました。


「東雲、おはよ」


声をかければ顔を引きつらせている東雲がいた。


「ひ、ろきくん……」


椅子から立ち上がり

逃げようとするのがわかった。



今日は絶対にだめ。



じゃないと、また決断が濁るから。



「待って!」


腕を掴めば伝わる体温。


東雲ってこんな細かったっけ?


「何かな…?」


俺が好きな声。


でもこんなんじゃない。



こうしたのは



最低な俺がやったこと。



ごめんな。



俺のせいで。




ほんと、




< 285 / 341 >

この作品をシェア

pagetop