チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)


「さーくーらっ、おはよー!!」

「おはよー」




今日も元気よく抱きついてくるイトちゃん。

ここ最近、イトちゃんはえらく機嫌がいい。


その理由はもちろん……、




「あのねっ、今日ウタの仕事早く終わるんだって!! だから二人でご飯食べに行くんだっ」




……宇田川 翔さん。 彼の存在が、イトちゃんの笑顔を作り出していた。




「まったくもうっ、イトちゃんってば はしゃぎすぎっ。
そりゃあ、イトちゃんの恋が成就したのは私も嬉しいけどさー、イトちゃんの分まで掃除しなくちゃいけない私の身にもなってよー」




宇田川さんとご飯に行く。 と言う時のイトちゃんは、帰りのホームルームが終わったらすぐに帰ってしまう。

同じ班である私は他のメンバーに頭を下げ、人一倍動いて掃除を担当しなくちゃいけなくなる。




「うぅっ……ごめんね。 でも今日からはちゃんとするっ。
掃除をビシッと終わらせてから帰るっ!!」

「えー、ほんとー?」

「ほんとほんとっ!! もうね、超特急で終わらせるっ」

「あははっ、期待しとくー」




そんなことを言いながら笑い合い、昇降口で靴を履き替える。

と、その時。


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