チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)


学校に向かう生徒たちの間を、ただひたすら走り抜ける。

冷たい空気が肌に刺さってじんじんと痛む。 ……胸の奥も、痛い。



……私はYUKIが好き。

その気持ちをYUKIは知っているのに……なのに、『宇田川なら咲良を幸せにしてくれるよ』って何?

『付き合えばいいと思う』って、何……?


なんで、微笑みながら言うのかな……。




YUKIの気持ちが、全然わからない。











「あさひちゃんっ」




校門を抜けた直後に、誰かにガシッと腕を掴まれた。

誰か、というか。


私のことを『あさひちゃん』と呼ぶのは一人しか居ない。




「健二、さん……」

「……なんで泣いてるの」

「え……?」




……私、泣いてる……?




「……ていうか、ここでは言えないよね。 一緒に来て」

「あっ……」




健二さんに手を引かれ、昇降口とは別の方へと歩き出す。




……向かった先は、校舎裏。

日の光が満足に届かない場所だから、とても寒い。

だけど、二人きりで話すには絶好の場所だ。







「どしたの。 雪村になんか言われた?」




ポケットからティッシュを取り出した健二さんが、私の涙を拭いながら心配そうに見ている。





「……付き合えばって言われた」

「ん?」

「……私と健二さんが、付き合えばいいと思うって」




……YUKIに言われたことを、真っ直ぐに健二さんに言う。

そして、私の想いも。




「……私はYUKIが好き。 YUKIはそれを知ってるのに、『宇田川なら咲良を幸せにしてくれるよ』って言ったの。
なんでそんな風に言うかな……。 YUKIにとったら、私の想いは邪魔だから……?」


< 134 / 156 >

この作品をシェア

pagetop