チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
あーもうっ。 私の馬鹿っ!!
今まで散々憎たらしい笑顔の『冗談だよ?』を聞いてきたのに、なんでまた引っかかっちゃうんだっ!!
「YUKIの馬鹿っ!! 最低男っ!!」
「顔 真っ赤だよ?」
「うるさいっ」
楽しそうに笑ってるYUKI。
ほんとにもう、コイツは……この雪村 秀一という人は、なんでこんなにイヤなヤツなんだ。
「そんな風に人をからかってばかり居たら、一生彼女出来ないからねっ」
ほっぺたを膨らませながら、子供みたいに言ってみる。
そんな私に、YUKIは『そうかもしれないね』と微笑んだ。
……いやいや、微笑むことじゃないでしょうに。
この人は、一生一人で居る気だろうか?
「……YUKIってさ、好きな人居ないの?」
自分でもビックリするくらいの、直球な問い。
普段とは違った場所、違った雰囲気だからこそ聞けたのかもしれない。
真っ直ぐにYUKIを見る私と、私を見て微笑むYUKI。
「どうだろうね?」
……というのが、YUKIの答えだった。