チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
YESともNOともわからない返事。
……でも、なんとなくYESのような気がする。
だって、目の前に居るYUKIは凄く優しい目をしてるから。
それはきっと、誰かを想ってる目だと思うから。
……だから、居る。
YUKIには好きな人が居るから、私の想いには応えられない。
それが一番わかりやすい答えだ。
……やっぱり私の想いは、届くことはないんだ。
こうやって一緒に過ごしてるけど、私たちが友達以上になることなんかないんだ。
「咲良。 結局、どうする? 俺の部屋来る?」
「あー……」
そういえばそんな話をしてたっけ。
んー……。
「まだ寝ないし、一人で居るのはつまんないから行きたい。 とは思うけど……」
「けど?」
「……なんか、私が隣に居たらYUKIの邪魔しちゃうんじゃないかなーと思って」
何に対しての『邪魔』かは自分でもわからない。 というか、私の存在自体が邪魔な気がする……。
と一人でヘコんでいたら、YUKIがクスッと笑って首を横に振った。
「俺が『来る?』って声かけたのに、なんで邪魔になるんだ」
「え? あー……いや、でも……」
「『でも』は無し。 俺の部屋においで」
温かな笑顔と、優しい導き。
私の手を握ったYUKIは、もう片方の手で私の頭を撫でたあとに歩き出した。