桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「・・・意識不明の状態、だそうです」
「っ・・・そんな・・・」
フラッ
「!おいっ!」
「梓のお母さん!」
「・・・っ」
バッ
「!悠太君っ!」
耐えきれなくなったのか、悠太は病室を出ようと走り出す。
そこを梓の父彰宏が呼び止める。
「!」
ピタッと止まり、立ち尽くす悠太。
「話しを・・・聞かせてくれるね?何故、こうなってしまったのかを」
「・・・」
だが、言いたくないのか、黙る悠太。
「言いたくない気持ちは分かる。・・・だが、私達は君の支えたい」
「!」