ルナアメガネ
ルナア研究所
西暦2061年


ルナア研究所にて、秋山博士はまた新たなる物を発明した。

「できたー!!」

「博士、おめでとうございます。今度は何を発明されたのですか?」
そう訊くのは助手の田中である。

「その前に、おはよー。田中君」

「あっ、おはようございます。発明品の説明をお願い致します」

「うむ。今度、私が発明したのは『ルナアメガネ』だ」

「ルナアメガネ? わかった! 洋服が透けて見えるメガネでしょ?」

「残念!!」

「こ、児玉清?」

「まあ、このメガネをかけてみたまえ」

田中はメガネをかけた。

「うわっ! なんだこのメガネは!? 博士から赤い糸が出ているのが見える…………。いや、僕からも赤い糸が出ている……」
そう言うと、田中はメガネをはずした。


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