ルナアメガネ
「は、博士。博士に一本赤い糸がつながっています!!」

「だから、それは、夏目博士だろ!」

「いえ、夏目博士とは別の誰かです……」


二人はその赤い糸をたどった。

つながっていたのはなんと半年前に別れた秋山博士の妻だったのだ。



元妻は研究に没頭する秋山博士に愛想を尽かし、別れを切りだした。しかし、別れてみるとやはり寂しく博士をオカズにオナニーしていたのである。



博士は元妻をおもいっきり抱きしめた。

「だから、最初に言ったじゃないですか。このメガネで見える赤い糸をたどっていけば運命の人に出逢えるって……」
田中はメガネをはずすと、そう呟いた。

その後、博士は元妻と再婚した。ルナアメガネが役にたったのは後にも先にもこれだけである。



おしまい。

ご愛読ありがとござました。


< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ナショナリズム

総文字数/1

ファンタジー1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『私の彼氏』『ユリアノート』のスピンオフです。 短編ざます。 読んでみてつかあさい。
ユリアノート

総文字数/39,421

歴史・時代117ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
これからお話するのは大昔の物語です。 どのぐらい昔かと言うと、弥生時代なんです。 その頃、日本で力を持っていたのは邪馬台国(やまたいこく)という国でした。 女王卑弥呼で有名な国です。 これはそんな邪馬台国と敵対していたユリア国の物語なのです。
新たなる言葉

総文字数/2,517

ホラー・オカルト8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
はじめてホラーに挑戦しました。 是非とも読もう。 侑里亜さんに星五つ★★★★★レビューもらいました。 夏陽さんに星二つ★★レビューもらいました。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop