小雪くんが私に冷たい理由。
そんなことを考えながら、彼の返事を待っていると、




何も言わずに、黒板を軽々と消してくれた。





「あ、あり…がとっ……」





怯えながらも、お礼はちゃんと言った。




なのに、彼は予想通り酷いことを言うんだ。




「……………うぜ」





そう一言残して、彼は教室から出ていった。





仕事、まだたくさんあるのに……。





やっぱり、彼は私のことが相当嫌いらしい。






なにも、気に触るようなことした覚えないんだけどなぁ……。




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