危険なアイツと同居生活
すると、コンコンと背中を小突かれる。
振り返るといつの間にかあたしの隣に男子が座っていた。
「君だろ?蒼と同棲してる彼女って」
「う……うん!」
蒼、あたしのことだけじゃなく、一緒に住んでいることまで言っているんだ。
何だか嬉しいけど恥ずかしいな。
「蒼って、いつもこんな調子なの?」
そう聞くと、
「そうだけど。
……まさか、彼女の前では碧になりきってるとか!?」
そう言って驚いた顔をする友達。
あたしは慌てて否定する。
「そうだよなぁ。
蒼はFのくせにこんな性格だから、すぐにみんなと仲良くなって。
最近は追っかけもいないよ?」
その言葉に何だか安心する。
でも、なぜか少し寂しい。
蒼は碧とは違うから……
だから、ファンが離れていったのかな?
だけど、美味しそうにパフェをほおばる蒼は幸せそうで。
この、自然のままがいいんじゃないかと思った。
蒼も人気者を望んでいるわけでもないし。