危険なアイツと同居生活





「誰にもガキの頃はありますからね」




静かに碧が答える。




「ガキの時代があるから、今大人になれたんじゃねぇッすか?」




その答えに、




「そうですね」




としか答えられない司会。



あぁ、やっぱりFはドS集団、司会泣かせだ。

だけど……

だけど安心したよ。

碧の言葉は妙な説得力があって。

あの失態映像を見ても、ファンは幻滅しないのではないかと思った。







「蒼君、艶にガキって呼ばれてたよね」




隣で芽衣が笑う。

本当の蒼は、明るくて無邪気な人気者。

そんな蒼を知ってるから、不思議と笑みがこぼれてしまうのだった。







参った顔の司会が、最後を締めくくる。




「それではFの新曲、『白夜』と『You and I』。

スペシャルメドレーでお送りします」





< 353 / 528 >

この作品をシェア

pagetop