危険なアイツと同居生活
「さぁ、君、そろそろ契約を……」
そう言っておじさんが紙切れを取り出した時……
「おっさん、やめなよ」
聞いたことのある声がした。
だけどその声は、いつもより少し低くて棘がある。
「君は……」
おじさんはあたしの後ろを見て、顔を強張らせていた。
「嫌がってるじゃん」
そう言って彼は、あたしの肩に手を置く。
ふわっと甘い香水の香りがした。
「君は……
あの、Fの……」
蒼!?
胸が熱くなる。
何で……
何でこんなところに蒼が……!?