いつか、また会える日まで。
また、クラスに沈黙が訪れた。


「そしたらさ、あんたがこの病気で治った人第一弾になればいーんじゃねぇの?」



沈黙の中、声をあげた茶髪の男の子。


その言葉は、意外すぎた。


「…私が、治った人第一弾に……?」

驚いてあげた声は、何時もより細く弱かった。


…驚きで、やっとのことで出した声だったから。
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