[完]これでも総長なわけです。





謎なまま、卒業式は始まった。




俺とひかるが卒業証書をもらってるとき、女たちの鳴き声が聞こえた。




そんな感じで卒業式は終わった。




俺らはクラスのやつらと写真を撮るなりなんなりして、屋上に向かった。




そして、言葉も出なかった。




「達哉くん!ひかるくん!」




そこにいたのは、屋上の後ろの方にもいる女。




何人いるんだよ!?




「達哉くん、好きです!付き合って下さい!!」




「ひかるくん、好きです!付き合って下さい!!」




みんな声が大きくて、グラウンドのやつらも屋上を見上げてた。




目を合わせると苦笑いされて終わり。




先生も窓から様子を伺ってるだけ。




まぁ……無理もないよな。



卒業する前に気持ち伝えようとしてくれたのは嬉しいんだけど…。




「えっと…ごめんね?俺、彼女いるんだ」




「え?」
「は?」




俺と女たちの声がはもった。




そのはもったことに感激する女たち。

…耳が痛い。





< 98 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop