イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~




「待たせたな。」



そんな千早に続いて入ってきたのが、いつもは千早に用事があるときぐらいしかここに来ることはない、生徒会長。



碧くんだった。



「ちょっと碧ってば、早いよぉーっ!」



一緒になって追いかけてきたのが叶多くん。




「あ!もかぁー♪」


「叶多くんっ!」



あたしを見つけた叶多くんは、教室に入るなりすぐにあたしのもとへ駆け寄ってきた。



そして躊躇いなく、ギュッと抱きついてくる。




こういう姿は、可愛いなぁって純粋に思ったりする。



なんだか弟ができたみたいで。ちょっと嬉しくなる。




「コラ叶多。すぐそいつに抱きつくんじゃねぇ。」



「なに?もしかして千早ってばヤキモチやいてるのぉー?」



「あぁ?んなわけねぇだろ!」




ほんと、千早はどこに行ってもからかわれるね・・・。



ある意味、才能じゃないかな。



< 20 / 77 >

この作品をシェア

pagetop