イケメン☆ブラザーズ~秘密の♥同居生活~




そのすぐそばで、何かの書類のチェックをしていた碧くん。



もしかして、生徒会のお仕事の途中だったのかな?




「碧くん、大丈夫?ほんとは残ってやらなきゃいけないことでもあった?」



「いや。問題ないよ。気にしなくていい。気を使わせて悪いね。」




碧くんは持っていた書類をファイルに戻して、カバンにいれた。



むしろ、気を使わせてしまったかもしれない。




「そう・・・?」



「あぁ。帰ろう。」



「えぇー!?そうちゃんはぁ?」



碧くんの言葉に、あたしに抱きついていた叶多くんがぷくっと頬を膨らませた。



叶多くんは壮真先生に懐いてるし、一緒に帰りたかったんだろうな。



そんな可愛らしい一面をもつ叶多くんに千早はすかさず言い放す。



「バカか、オメーは!あいつは教師だろうが。生徒が帰る時間に仲良く手繋いで帰れるわけねぇだろ。」



「んなことお前に言われなくてもわかってるし。」



「んだと!?」




ひぃ・・・!



そう。これがたまに出る叶多くんの隠れた、もうひとつの素顔。



人呼んで(自分たちしか呼んでない。)、デビル叶多。



< 21 / 77 >

この作品をシェア

pagetop