日本暗殺
何かあったのかもしれない


その予兆となるものが


先に見る希里斗の背中が、その時あまりにも遠かった


距離で言えばほんの10メートル前後


でもその距離が、私にはあまりに遠かった


瞼の裏が熱くなり、流れ出ようとする涙を堪えて俯いた私が再び顔をあげた、その時だった



希里斗がいつも歩いてたその道をそれ、薄暗くなった路地へと消えたのは



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