日本暗殺
私はそっと手を伸ばし、希里斗の艶やかで茶色がかった髪を、優しく愛撫する


それに答えるように、希里斗の指が、静かに私の髪に触れた


自然と洩れてくる甘い吐息


「――…希里斗…」


喘ぐように呟いた私の唇を、希里斗がまたふさいでくれた


私達二人の唇が、触れ合っては離れ、離れてはまた触れ合う



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