一週間だけ付き合って
お昼休み。
「藤本さん、ちょっと来て?」
と安田さん。
やっぱ来たか。
西村君の彼女は私。私だから自信持って
!
「えぇ、わかった。行こ。」
「こっちよ。」
そう言って連れて来られた場所は体育館倉庫裏。
そこには安田さんの取り巻きの他に
西村大和君 ファンクラブ という人までいた。
へえ、西村君ファンクラブあるんだ。
すごいな。
と思ったのは一瞬だけ。
だってみんな私を敵視してるもん。
でも全然怖くない。
「あ、みなさんお揃いでどうかしましたか?」
私が冷静に言うとファンクラブ会長らしき人が私を思い切り睨んで言った。
「西村君と別「嫌です。」
多分 西村君と別れて って言おうとした会長にかぶせて返事をする。
会長はちょっと渋い顔をした。