愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『おはよ、玲奈っち。5分前に来てもらえて嬉しいよ』
「おはよう、テッちゃん」

"玲奈っち"と呼ばれたので、私も"テッちゃん"と呼んで、合わせた。

『ごめんね、突然呼び出して。進展していること、昨日知ったばっかりだから…来てもらったのは他でもない、健吾のことだよ』

テッちゃんはそう言うと、真剣な表情で私を見た。

『俺は、健吾のことをずっと見てきた。そしてずっと心配してたんだ』

心配?
何のことだろう。
< 139 / 548 >

この作品をシェア

pagetop