愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『良美さん、嫌がらせ?玲奈は俺のカノジョなの。渉(ワタル)になんて紹介しなくていいの』
『はいはい、分かりました。玲奈ちゃんのお友達でも紹介してもらおうかしら』
『渉のために玲奈をここに連れてきたわけじゃないんだけど』

"良美さん"と呼ぶ部分以外は、本当に親子の会話のように思った。

『玲奈、そろそろ出よう。晩御飯食べに行くぞ』
「うん!」

そう言えばお腹すいた。

「良美さんは?」
『私は明日挙式の花嫁さんが3人いて、ブーケと会場装花の準備をしなきゃならないから、ごめんなさいね。今度、暇な時にお願い。でも、ここに来るのは毎日でも構わないわよ。健吾の彼女だもの。大歓迎』
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
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