愛されることの奇跡、愛することの軌跡

・健吾の親友2号は料理人

健吾さんと車に乗ると

『さて、19時半に予約してるから、急がないとな』
「どこ行くの?」
『行ってからのお楽しみ~』

むくれた私の顔を見て笑った健吾さんも、運転に集中している健吾さんも、今は私が独り占め出来てる幸せを感じていた。

『せっかくの休みなのに、二人で会う時間が取れなくてごめん』
「いいの。私も勉強しなきゃならないし」
『俺も、成瀬川の家の関係で、色々勉強しなきゃならなくてさ。でも、そんな息抜きに、5日って、空いてる?』

「うん、大丈夫だよ。会えるの?」
『朝から、デートしようよ』
「やったぁ!」
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