愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『おっ、健吾、いらっしゃい。連絡貰って昨日から楽しみにしてたよ』
『急で悪かったな。こちら、金澤玲奈さん』
「こんばんは」

『僕はここのオーナーの木村雅基(キムラマサキ)です。健吾とは、高校までの同級生。"マサ"って呼ばれてまーす』

マサさん、健吾さんの同級生にしては、随分貫禄がある。ガタイが良くて、色が黒くて口髭生やして。

「木村さん、だからwood villageですか」
『ご名答』

にこやかに笑うマサさん。

『マサ、気持ち悪い』
『だって、健吾のカノジョには印象良くしなくちゃ』

私は恥ずかしくてうつむいてしまった。
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