愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『俺は、不器用だ。人の心を汲み取ることができても、俺自身をさらけ出すことがとても下手で、カッコばっかりつけてる。そして、玲奈に嫌われたくなくて、俺たちにとって大切なことも蓋をしてしまっている』

そうかなぁ?
そんな蓋してるようには見えないけど。そんな性格だって、健吾さんの一部なんじゃないのかな。

健吾さんは、自分を責めてるんだ。


『俺はこの歳で、いろんな女性と関係を持った。来るもの拒まず、何人も、いや何十人も…』
『おい、やめろ。彼女に言うべきことと言わずべきことくらい区別つかないのか』

マサさんがあわてて話を遮った。

でも、私は健吾さんの話の続きを待っていた。

その様子を見て、晃さんは黙った。
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