愛されることの奇跡、愛することの軌跡
その日の夜、健吾さんから電話が来た。


『今日はお疲れ様。これからは勉強がんばってね』


と言うくらいの簡単な内容だったけど、あの別邸以来学校の授業とメールだけだったから、それでも嬉しかった。


それからの私は―


勉強の毎日。


ミサトから


"お茶しようよ"と誘われても、断っていた。


ごめんね、ミサト。


どうしても私は健吾さんと釣り合うようになりたいから…


とりあえず目先の中間テストで成績を上げたい。
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