愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『おい、何の話してるんだ?玲奈は俺のだ』


背後から健吾さんの声がした。いつの間に?


『パズル、飽きたってさ。友達の家に遊びに行くって』


"父ちゃん、ダイちゃんの家に行ってくる"


と玄関から大和くんの声。


『遅くならないように帰ってくるんだぞ』


"うん!"


と言う声とともにドアが閉まる音がした。


健吾さんは私の隣に座った。


『なぁ、お前は最近実家には帰ってるのか?』


『いや、全く。僕はほら、勘当された身だから。大和にとってのじいちゃんばあちゃんみたいな存在もここにはいるし。僕は満足してるんだ。この生活』


ノリさんが言うじいちゃんばあちゃんとは、ノリさんにりんご園の場所を提供してくれたご夫婦。
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