愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『今日は罰として、うちで夕飯を食べていきなさいね。今準備してくるから、それまでふたりで玲奈の部屋に行ってなさい』


お母さんは健吾にニッコリ笑うと、キッチンに向かって行った。


部屋に行けと言ったのは、お母さんの気遣い。


だって、健吾は、目に涙をいっぱい溜めているから、落ち着いてきなさいと言いたいのだろう。


お母さんのお言葉に甘えて、私は健吾の手を引いて、私の部屋に行った。
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