愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『甘くて…柔らかくて…止まらない』


お母さんに"ごはんできたわよ"と言われるまで、言葉を交わさずずっと唇を合わせていた私達。


『ごめん、玲奈。先に下降りてて』


「どうしたの?」


『玲奈とのキスに夢中で…』


健吾は私の手をある場所へ導いた。


「あっ」


熱を持って形が変わっているその部分が、健吾のズボンの上からでも伝わった。


「来週まで、持つ?」


『持たないかも』


健吾は冗談っぽく切ない顔をした。


「でもとりあえず今は…ね?先に降りてるから"鎮めて"ね」


私は笑いを堪え切れてない。


健吾とこんな大胆な会話ができるようになった私は、少しは健吾に近付けたかな。
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