愛されることの奇跡、愛することの軌跡
キスが止まらなくなる。


俺は玲奈のバスローブの内側に手を入れた。


玲奈も、俺のバスローブの紐をほどいた。


そのまま、ソファーで愛し合い始めたけど…そこで気がついた。


アレが、もうない…


使い切ってしまった。


「玲奈、もうないよ。だから…」


『大丈夫だよ』


すると、玲奈は自分のカバンから箱を取り出した。


『健吾だけに気を遣わせるわけにいかないじゃん?』


俺は、きっと玲奈のそういう気の回し方も惚れた要素のひとつなんだろうな。


玲奈は箱を開けてひとつ取り出すと、俺の昂りに装着した。


まだ足りないのかよ、俺。


玲奈が可愛すぎるのが悪い。


そのままソファーで1度。


"このドアの奥には何があるの?"と、使われていなかった扉を開けたらそこはセミダブルのベッドが2つ並んだゲストルームだった。


その片方のベッドで1度。


そして、メインのキングベッドで1度。


底無し…だ。


そして、チェックアウトの時間が迫り、俺達はホテルを出た。

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