愛されることの奇跡、愛することの軌跡
俺は玲奈の正面に回りキスをした。


玲奈も嫌がらないんだよなぁ。


だから余計、夢中になる。


『健吾ぉ、お願い。ベッドでして』


「分かった」


俺は玲奈の背中に引っ付いたままベッドに向かい…今回最後の愛の営みを交わした。


「大丈夫かな、俺」


『何が?』


「次の登校日とか新学期、ちゃんと玲奈を一生徒として見られるかな」


『健吾なら大丈夫だよ。もしピンチなら、放課後、準備室に行くけど?』


「その提案、喜んで乗っかるよ」


本当に、自信がなかった。


俺は、玲奈の前ではただの男だから…
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