愛されることの奇跡、愛することの軌跡
「何と言って先生に借りてきたのよ」


『玲奈と青春の思い出を作りたいから、屋上の鍵貸してくださいって、言ったよ』


「は?」


そんな理由で健吾は鍵を渡したの?


『まぁ、とにかく行こうよ。校庭でやってるキャンプファイアを上から見ることできるし』


文化祭の後夜祭として、毎年校庭でキャンプファイアをやっている。


私は参加したことないけどね。


トムに流されて屋上に行くと、ドアから遠いところに誘導された。


確かにここなら金網越しにキャンプファイアがよく見える。


『玲奈』


「なに?」


ふたりとも、目線はキャンプファイアの火だ。
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