愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『先生』


陽平だ。


『僕たちから、先生に贈り物があります』そう。私達はお金を出し合って、健吾にプレゼントを送った。


『お世話になりました。ありがといございました』


陽平が教卓の前で健吾に贈った。


『先生、ここで開けてもらえませんか?実は、選んだのは玲奈で、俺以外誰も見てないので』


陽平に言われて、包装紙と箱を開けた健吾。


私が選んだのは、ネクタイ。


ひとり200円ずつ回収したので、かなりいいブランド物のやつが買えた。


健吾には、濃い目のブルーが似合うと思ったから、それにした。


『ありがとう。これから毎日スーツな生活になるんだけど、毎日これをするのは勿体無いから、何か大きな仕事の時に使わせてもらおうかな』


健吾は時計を見た。


『さ、10分前だ。最後のLHR、終わるぞ。学級委員!』


「はい、起立!礼!」


"ありがとうございました"



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