愛されることの奇跡、愛することの軌跡
帰り道。
どこをどうやって歩いていたか覚えてない。


ナルガクは駅からも近いし、うちの最寄り駅まで7つ。


改札を通ったことも電車に乗ったことも覚えてない。


ただ、あの時の先生のハンカチを握りしめ、先生の見えない心にただ、問いかけ続ける自分がいた。


先生は、何を思って私を抱きしめたの?


私、分からないよ。
< 59 / 548 >

この作品をシェア

pagetop