大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない

»好きを伝えたい






---月曜日---


「新垣さん。」


「何ですか?」


「ちょっと来てくれますか?」


「いいですよ。」


多分先輩と思われる人に呼ばれる。

連れてこられたのは、屋上

あの、疲れてるんですけど。
早く終わるのかな~?


「あの、俺と付き合ってくれませんか?」


人生で何回目だろ、これ。

てか、なんで、私が何十回も、
何百回も告白されるわけ?

ほんと、変な人ばっかり。

ま、答えは絶対。


「ごめんなさい。」


「ですよね。
時間とらせてすみません。」


「いえ、大丈夫ですよ。」


そういって、にこっと笑う。

こうやって笑っとけば大丈夫でしょ。

ほらほら、先輩の顔、赤くなってる。
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