近距離幼なじみ




………………。



「はぁー!いい買い物したなぁ!」


「いや、俺が払ったんだけどな」


「あはっ!ありがとさんっ」


あたしたちは、電車をおりて、

家に帰る途中。


夏だから7時でも明るい。


お昼食べてからは、渋谷を歩きまわって

ゲーセンとか行ったりした。



まぁ、けっこう楽しかった。



「可愛い服も買ったし♪」


「俺がな」


「へへへーん(`・∀・´)」


「なんだそれ」


ははっと笑った翔太。



声透き通ってるなぁ。

てか、背高いなぁ。


いつもより、翔太を見ていた。



「なぁ、夏帆」


「ん?」


「俺のこと好きんなった?」



「………別に。好きになってないよ」



「はぁ?まじかよ。勝ったと思った
のによ」



「絶対好きになんかなんないし!」



「いや、惚れさしてやるよ」


ニヤッと笑う翔太。


あたしは、ドキッとする反面、

ゲームなんだよねって考えると


なんか、チクっとした。







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