近距離幼なじみ




「………っ…」


みるみる顔が赤くなってる。


反応おもしれぇ。


「そんなに、緊張する?」


「してない…です」


「顔、赤いよ?」



「暑いから…」


そうやって、誤魔化すのに
バレバレなとこ可愛い。


俺は、欲情する……。


「キス、していい?」


「前、したじゃん…」


「頬にだろ?口に」


「…え、」


「していい?」


「だ、だめ!むりむりむりむりむり」


「拒否権なし」


夏帆に近づく。


「ほ、本気っ!?へっ?」


「…………」


「やっ…めて。翔太…お願いだから。」

夏帆は、顔を横にむける。


俺は、ぐいっと夏帆のあごを
こっちにもどした。


「やぁ……だぁ……」


涙目になって、顔真っ赤になって

お前は、言った。



ばかか。


逆に欲情するわ。



でも


「….…なーんて、するとでも思った?」



つくづく俺も素直じゃねぇなと思う。




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