君の居場所



〈side頼斗〉


急だった。


それは、とても急で。


春音は、急に震えだした。


少し前兆があった。


それは、縲が春音に触れた時だった。


頭に手を乗せられた時、春音は少しだけ震えていた。


きっと春音自身も気づかなかったんだろうけど。


その時は、俺が手を払いのけたから大丈夫だったが、今度は払いのけてやれなかった。


縲と温かげな雰囲気だったから。


ごめん、守ってやれなくて。


守る、と言っても守ってやれてねぇ。




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