ライトブルー



「でもさぁ、楓と暮らしてるいとこがちょっとかわいそうだね」

「浅黄が? 何で?」

 瑞希はグラタンを食べる手を休めた。

「……こんなこと言われるのは余計なお世話かもしれないけど」

「ん?」

「たぶんね、たぶんだよ。違ったらごめん。たぶん浅黄くん、楓が好きなんじゃないかな……」

「んなわけないよ 奴に限って」

「うん、そっか。変なこと言ってごめんね」

「まぁ、それこそ浅黄にも早く彼女とかできるといいんだけど。もうほんと、うざくてうざくてしょうがないし」


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