to the last
二十歳の頃──
同じ会社で光弥と
出逢った。
私がいる部署は
光弥のいる部署とは
離れていたけれど、
会社の女の子たちの間で
光弥は注目の的だった。
ほんのり茶髪で、
中性的で綺麗な顔。
ほどよく高い身長。
女の子たちが
憧れるのは無理なかった。
もちろん私も。
偶然が重って、
お互いを知り
恋に落ちるまで
そう時間はかからなかった。
あのときは
あんなに愛しくて、
いや、今も嫌いじゃない。
でもどーしても、
「好き。」ではなく、
「嫌いではない。」
になってしまうんだ。