まほうつかいといぬ



犬は まどからそとをみあげる
ずっと あれから 考える

たべもの しあわせ つばさとじゆう
ずっと ずっと ほしかった
おおきな あおいろ おそらさん

ゆめは つぎからつぎへと
あふれでて
やむことなんて ありません

だけれど あるとき 犬はきく
いじわるまじょたち はなしてた

「あの犬 そろそろ たべどきだ
おいしそうだ くっちまえ!」

どうする どうする
くわれちまうぞ
犬は それでも、まほうつかいの
ちいさなおそらは
つかえなかった


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