空の誓い、海との約束
同色の瞳を持つ者
「いってぇ……」
濡れたタオルで右腕を冷やしながら、僕は愚痴った。
「こんなになるまでぶたなくてもいいじゃんか」
タオルを外してみる。あーあ、鬱血してるじゃないか。
あの後、白いふわふわを味わいながら船着場に戻った僕を待っていたのは、夕焼けを背負って目を吊り上げている付き人と、髪が逆立つほど怒っている作法指南役だった。
首根っこ掴まれる勢いで馬車に放り込まれ、王宮に着くまでの間は雷のようなお説教。
王子としての自覚が足りない、周囲への配慮が皆無、我儘、命知らず、無作法、身勝手……もっと言われたけど、それ以上は覚えてない。
『今日という今日は堪忍なりません』
客室に案内された後、作法指南役は僕の右腕を掴むなり短鞭で打った。そういえば、僕があんまりにも『王子として出来損ない』だから、折檻してもいいって父上が許可してたっけ。しっかし、こんな時にまでそんな物持ってるなんて、用意周到な奴だ。
怪我をしていたし、ダンスの時困るからって、特別に掌じゃなく腕にしてくれたんだって。別に有難く無いよ、そんなの。
濡れたタオルで右腕を冷やしながら、僕は愚痴った。
「こんなになるまでぶたなくてもいいじゃんか」
タオルを外してみる。あーあ、鬱血してるじゃないか。
あの後、白いふわふわを味わいながら船着場に戻った僕を待っていたのは、夕焼けを背負って目を吊り上げている付き人と、髪が逆立つほど怒っている作法指南役だった。
首根っこ掴まれる勢いで馬車に放り込まれ、王宮に着くまでの間は雷のようなお説教。
王子としての自覚が足りない、周囲への配慮が皆無、我儘、命知らず、無作法、身勝手……もっと言われたけど、それ以上は覚えてない。
『今日という今日は堪忍なりません』
客室に案内された後、作法指南役は僕の右腕を掴むなり短鞭で打った。そういえば、僕があんまりにも『王子として出来損ない』だから、折檻してもいいって父上が許可してたっけ。しっかし、こんな時にまでそんな物持ってるなんて、用意周到な奴だ。
怪我をしていたし、ダンスの時困るからって、特別に掌じゃなく腕にしてくれたんだって。別に有難く無いよ、そんなの。