空の誓い、海との約束
「異存はありますか、シエル殿下」
「ありません」
きっぱりと答えた僕に、兄達は驚き、父上は不機嫌そうに低く唸った。
ダグラスは深く頷いて合図を送る。
「では、誓約の儀に移らせていただきます」
一人の侍従が僕とダグラスの間に立った。青い布に包まれた小瓶を捧げ持ち、彼は膝を付く。
「問いに対する返答は一度切りです。やり直しはききませぬ故、心してお答えください」
そう警告し、ダグラスは僕に問う。
「シエル・リバノティカ王子殿下。貴方はレシュノルティア女王エミリア様の夫となるに際し、自らの自由と権利並びに自らの身体及び生命を、我が国と女王陛下の手に献ずる事を誓いますか」
シエル、と僕の名を呟く母の不安気な声が聞こえた。父も兄達も固唾を飲んで見守っている。
迷いは無かった。
僕は歩を進め、妖しい煌めきを放つ毒薬の小瓶を右手で掴んだ。
ダグラスの挑むような眼差しを真っ直ぐに見据え、僕は小瓶を捧げて答える。
「誓います」
「ありません」
きっぱりと答えた僕に、兄達は驚き、父上は不機嫌そうに低く唸った。
ダグラスは深く頷いて合図を送る。
「では、誓約の儀に移らせていただきます」
一人の侍従が僕とダグラスの間に立った。青い布に包まれた小瓶を捧げ持ち、彼は膝を付く。
「問いに対する返答は一度切りです。やり直しはききませぬ故、心してお答えください」
そう警告し、ダグラスは僕に問う。
「シエル・リバノティカ王子殿下。貴方はレシュノルティア女王エミリア様の夫となるに際し、自らの自由と権利並びに自らの身体及び生命を、我が国と女王陛下の手に献ずる事を誓いますか」
シエル、と僕の名を呟く母の不安気な声が聞こえた。父も兄達も固唾を飲んで見守っている。
迷いは無かった。
僕は歩を進め、妖しい煌めきを放つ毒薬の小瓶を右手で掴んだ。
ダグラスの挑むような眼差しを真っ直ぐに見据え、僕は小瓶を捧げて答える。
「誓います」