空の誓い、海との約束
青い海、碧い空


 ペルビアナでの誓約の儀は、今日無事に終わった家族の前での宣誓と毒薬拝受の儀から始まり、明日午前に行われる更衣の儀で終わる。

 更衣の儀は読んで字の如く着替えの事だ。ペルビアナのものは糸一本といえど持ち込む事を許さぬとの命令通り、監視の目が光る中、全ての着衣をレシュノルティア側が用意したものに着替えさせられる。

 その後、僕はダグラス達一行とレシュノルティアへ渡る事になっている。

「身体検査までされるとは……まるで囚人に対するような扱いですね」

 苦々しい顔で言うアスターに、寝間着に着替えた僕はひらひら手を振った。

「まーだまだ、こんなの序の口だよ」

 なんせ初夜まで監視されるんだから、なんて言ったらアスターが激怒しそうなので止めておいた。すでに険しい顔をしているし。

「シエル様、私は納得いきません。レシュノルティアの態度は傲慢すぎます。婿を必要としているのはあちら側なのに、なぜシエル様がここまで屈辱的な扱いを受けなければいけないのですか」

 うん、気持ちは分かる。昔の僕だったら多分同じ事を思ってた。結局僕には種馬の価値しかないんだろ、って。

 でも、今は。

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