空の誓い、海との約束
「女王陛下との謁見は午後二時からの予定でございます。それまでの間私はお側に居りますので、何なりと御用命下さい」

「ありがとう」

 礼を言い、僕はもう一つ気になっている事を彼に尋ねてみた。

「ねえ、ジョイは昨日マリーが言っていた海色の瞳の人の事知ってる?」

「存じておりますが……」

 口調も表情も変わらなかったけど、ジョイは言葉尻を濁した。

「どんな人?」

「……マリーが申していた通りでございます」

 彼の話し方に何か引っかかるものがあり、僕は質問を変えた。

「ジョイから見て、彼はどんな人だった?」

 ジョイはすぐに答えなかった。言うべきか言わざるべきかを考えているようだった。

 余計に気になる。一体彼はどんな人だったんだろう。

 長い沈黙の後、ジョイは重々しい声で答えた。

「彼は、罪人でありながら分不相応にも前国王陛下にお仕えしていた賤民でございました」


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